令和元年6月14日、塙町議会は第3回定例会を開催し、各議案や一般質問が行われた。町政の現状を問う一般質問の中で、日本共産党の高縁光氏が在宅介護の支援制度に関する提案を行った。高縁氏は、特別養護老人ホームへの待機者が118件に上る現況を示し、これに対して町の対応が不十分であるとし、在宅支援制度を構築するべきだと強調した。これに対し、宮田秀利町長は町独自での助成制度は持っていないが、現行の地域包括支援センターの相談や介護保険事業を通じて支援を行っていると述べた。町長は更に、今後は様々なサービスを利用する意義を地域の皆が再認識する必要があるとの考えを示した。
続いて、青砥與藏氏は、塙町の老人介護施設の将来像を問う中で、特に老々介護の増加や認認介護の実態を指摘し、介護予防への取り組みが急務であると訴えた。町長は、高齢者の生活環境改善に向けた施策を強化する考えを示し、地域で暮らす高齢者とともに家庭内での介護を支える意義を提起した。
また、議案審議では、塙町立はなわこども園条例の制定、国民健康保険税条例の改正、介護保険条例の改正など重要な議案が可決された。特に、塙町の過疎地域への自立支援計画の変更についても改定され、町の振興策が進行中であることを示している。会議では、これらの施策が町民の生活向上に寄与することが期待されている。議会は全ての議題を円滑に進行し、閉会時には過疎地域対策のさらなる充実が求められる意見書が採択された。これにより塙町の今後の過疎対策への取り組みが強調され、地域の課題解決に向けての意欲が見て取れた。