令和5年12月7日、塙町議会は第5回定例会を開催し、複数の重要議案を審議した。
主な議題の一つは、塙町振興計画に関する所管事務調査であった。予算決算常任委員長の吉田克則氏は、計画の概要について報告し、事業の効率性を強調した。特に「事業継続の必要性や対象者の見直しを十分に精査し、効果的な行政運営を目指すべき」と述べた。
また、議案第45号については、職員の給与に関する条例改正の内容が提案された。総務課長の江田一寛氏は、「今回の改正は、令和5年福島県人事委員会勧告に準拠し、職員の給与改定に関するものである」と説明した。具体的な変更点としては、通勤手当の上限額の引き上げや、期末手当の基礎額の変更が挙げられる。
さらに、下重義人総務常任委員長は、神山町における行政視察の結果について言及し、「地方創生の先進事例として参考になる部分が多い」と報告した。神山町が実施しているサテライトオフィスの取り組みを紹介し、「ITの整備が地方の活性化に繋がっている」との見解を示した。
平成5年度塙町一般会計補正予算については、歳入歳出合計が72憶1,918万5,000円に過去の推移を基に再調整された。
このほかにも、塙町の保険、福祉関連の特別会計補正案や、上水道・下水道事業に関する補正予算が審議された。特に下水道事業においては、入札の結果、資金不足に関する調整が必要とされ、減額修正案が提出された。
質疑応答では、数名の議員が各案件に対し活発な意見を交わし、透明性の高い財政運営に向けた確認が行われた。議論を経て全員協議会は、提出された議案すべてを審議の上、承認する運びとなった。