令和2年8月7日に開催された第5回塙町議会臨時会では、補正予算案が審議された。臨時会では、議案第50号と第51号の2つの主要な議案が上程され、予算の増額決定が中心の内容となった。
町長の宮田秀利氏が提出した議案第50号は、塙町一般会計補正予算に関するものである。歳入歳出予算の総額にそれぞれ3億5,040万9,000円の増額を行い、最終的には歳入歳出予算の総額を78億1,835万6,000円にすることを目指している。主な歳入として国庫支出金や県支出金が挙げられ、歳出には民生費や商工費などが大きく含まれる。特に新型コロナウイルス対策に関連する施策が多いため、町長はその重要性を強調した。
続いて行われた議案第51号では、塙町介護保険特別会計の補正予算が提案された。歳入と歳出をそれぞれ3万円増額し、完了後の予算はそれぞれ10億1,479万4,000円となる。増額の理由は、新型コロナウイルスに対応するためのマスクや消毒液などの費用に充てられることが示された。町長は「これにより介護現場での感染防止対策を徹底する」と述べた。
町長はまた、商品券交付事業に関する質問に対しても言及した。この事業は町内の消費を促すもので、町民一人当たり2万5千円の商品券を配付する計画だ。令和3年2月末まで使用可能であり、町内での経済刺激を狙っている。
この臨時会は、議会の透明性を重視した運営がなされており、職員や報道関係者の立ち合いが許可されている。また、会議開始に先立って町長は、再任にあたっての意気込みを述べており、今後の施策に関してさまざまな提案がなされることが期待される。議案の討論や質疑は行われなかったが、出席議員からは大きな関心が寄せられた。