令和元年9月10日に開催された塙町議会定例会では、台風15号による被害状況の報告や農業振興策、医師確保、タクシー利用料金助成制度など多岐にわたる議題が論じられた。
議会において、総務課長の白石憲男氏は、台風による被害状況について詳細を報告した。上石井アメダスでは99.5ミリの降雨が観測され、道路冠水や倒木、土砂崩れなどの被害が各地で確認されている。特に、ブルーベリーやキュウリ農家の被害が甚大であり、収穫に影響を及ぼす恐れがあると述べた。
農業振興策について、議員の吉田克則氏は「今後の対策が必要」と訴える一方、町長の宮田秀利氏は新規就農者への支援や農地プランの策定が重要であると強調した。また、スマート農業への取り組みも期待され、町がその導入に前向きであるとの見解を示した。
さらに、医師確保についても議論があり、町は地域医療の充実を目指して奨学金制度や医師との懇談会を実施する計画がある。町長は、医師の確保が喫緊の課題であるとし、積極的な働きかけを続ける考えを明らかにした。