令和元年5月8日、塙町の臨時議会が開かれ、主要な議題として専決処分の承認や工事請負変更契約の締結が扱われた。
会議は、塙町長の宮田秀利氏の開会宣言から始まり、出席議員は全員が揃った旨が報告された。議事日程では、まず専決処分に関して報告・承認の手続きが進められ、その内容が詳細に説明された。
承認第1号では、塙町の一般会計補正予算の専決処分が議論された。町長は、この専決処分が繰越明許費の補正を含むものであると述べた。具体的には、3件の追加があり、特に94万5,000円のプレミアム付商品券事業や1,177万1,000円の湯遊ランドの環境改善事業について説明が行われた。特に、国による補正予算の遅延により、これらの金額が繰り越される必要があったとのことだ。
続いて、承認第2号では、さらに大きな規模の補正予算が扱われた。歳入歳出予算の総額が、5,512万3,000円減額され、全体で65億3,353万9,000円となる。地方消費税交付金や地方交付税の調整が主な要因であると説明がなされた。議員からは、歳入や歳出の新たな内訳について質疑があり、透明性向上のための説明が求められた。
専決第3号の対象となったのは、介護保険特別会計補正予算で、624万9,000円の歳入歳出の追加が決定された。国庫支出金の増額が主な理由とされ、今後の介護サービスに影響を与えるものと予想される。
議事の後半では、承認第4号の塙町税条例等の一部改正が行われ、軽自動車税の控除などに関する改正が議題となった。町民課長からの説明に対し、議員からは具体的な適用についての質問が寄せられた。
最後に、塙町のこども園新築工事の請負変更契約について議論された。この契約は、基礎工事に伴う地盤改良工事が設計に予想以上の影響を及ぼしたことから生じたもので、その追加請負金額は944万1,300円に上る。議員からは事前の地質調査の精度に関する意見も出され、今後の工事計画に反映されることが求められた。
会議は、議案が全て原案通り可決され、午前11時30分に閉会された。