令和5年第3回塙町議会定例会が9月8日に開催された。
会議では、令和4年度の各特別会計の歳入歳出決算が一括で説明され、関連する議案が審議された。特に、国民健康保険特別会計は重要な議題として取り扱われ、遠藤安弘健康福祉課長が詳細な財務状況を報告した。
国民健康保険税の調定額は2億325万6,218円で、収入済額は1億7,228万3,837円、また収入未済額は2,687万3,755円であった。これに対して、一般についても説明され、歳出合計は9億6,580万6,191円に達し、不用額は3,259万4,809円とされている。
次に八幡祐圭生活環境課長が農業集落排水処理事業特別会計の決算について報告。歳入合計は2億1,520万4,000円、歳出済額は1億3,686万7,206円となり、資本的支出や一般会計からの繰入金が大きな要素となっている。
公共下水道事業特別会計では、歳入合計が予算現額に対する入金の確認が進んでおり、活発な収入活動が行われているが、同様に収入未済額は859万3,874円とされた。各会計の決算においては、町の健全な財政運営に向けた施策が実行され、これに伴い各種事業が進行していることが確認できた。
また、介護保険特別会計に関しても、歳入には多くの公的資金が含まれ、確保された安定した財源が町民の福祉向上に寄与していることが述べられた。発表されたデータによると、介護サービス受給者数は昨年より若干の増加を見せており、町民の高齢化に対応した取り組みが進んでいる。
審査を終えた後、監査委員の金澤忠良氏が決算の審査結果を報告した。決算が適正であるとの見解が示され、町の施策の方向性についても問題なく運営されていることが強調された。この結果を受けて、各議案が委員会に付託される運びとなった。
塙町は今後も引き続き、町民サービスの向上を目指して施策を推進していく。
今後の課題として人口減少社会における持続可能な財政運営、それに伴うサービスの提供が求められることに留意しなければならない。