令和4年6月13日に行われた第3回塙町議会では、さまざまな課題について議員が発言した。特に、七宮広樹議員からは自転車活用の町づくりと、塙工業高等学校の統合に伴う現状が重要視されていた。
今回の議会では、自転車活用を推進するための取り組みが強調された。七宮議員は、「地域の観光資源を生かすために、サイクリングロードの整備が不可欠だ。自転車を使った町づくりは、塙町の新たな魅力を生む」と述べた。町長もこの意向を支持し、公共施設の整備と安全対策について具体的な計画を進める必要性を認識していると報告した。
また、塙工業高等学校の統合に関する議論も行われた。教育長の秦公男氏は、「学校の統合は時代の流れとお答えしつつ、今後の塙工業高校の校舎利用について判断する必要がある」と発言した。新たな方針のもとで、校舎の利活用が検討される旨が語られ、住民の関心も高まっている。
農業振興地域の見直しも焦点の一つとなった。宮田秀利町長は、「農業を支える担い手の確保と育成は喫緊の課題であるが、町外からの移住促進が今後の農業の持続可能性に繋がる」と述べ、県との連携を強調した。加えて、農繁期に向けた人材確保の取り組みが進められ、地域の農業支援ネットワークの構築が期待されている。
議会では、町の行財政改革に関連して、委託業務の選定基準やリスク管理についても発言があった。総務課長の江田一寛氏は、「委託業務の場合、事業の性質や参与者の資格を慎重に確認し、事故等に備える必要がある」と強調した。特に草刈作業などの安全対策が求められていることを認めた上で、今後とも啓発活動を行う方針を示した。
このように、第3回塙町議会では、自転車活用の町づくり、学校の統合、農業振興、委託業務の管理など、地域に根ざした多岐にわたるテーマが取り上げられた。今後の施策に対する期待が高まる中、議員全員が一丸となって町の発展へ向けて取り組む姿勢が見られた。