令和2年第6回塙町議会定例会の一般質問が行われ、町の教育環境や安全対策に関する様々な課題が提議された。
下重義人氏は、災害から子供たちを守るための施策について質した。特に、東日本大震災や関東大震災の教訓を踏まえ、各学校やこども園での安全指導計画に基づく避難訓練の徹底を求めた。教育長の秦公男氏は、避難訓練や交通安全に関する指導が定期的に行われていると答えた。
また、下重義人氏はスクールバスの運行に関しても言及した。利用者の安全確保のために、学校側からの送迎の促しや、班長の指定などの取り組みを紹介した。教育長がそれに続き、乗車前の整列指導にも力を入れていると説明した。
防犯対策については、塙中学校の登下校時における防犯カメラの設置状況についても質問があった。学校教育課長の佐藤光一氏は、中学校の校門にカメラを設置しているが、校舎内には設置されていないと説明した。今後の設置の予定については、「現段階では考えていない」との回答があった。
下重義人氏は特に防犯対策に力を入れるべきだと強調し、地域の子供たちを守るための施策を求めた。
教育委員会も自身の役割が重要だと認識していることが分かり、各教員も防犯意識を持ち、地域との連携を強める考えを示した。
続いて、鈴木元久氏の質問も行われ、フラワーキングとの契約内容が取り上げられた。町長の宮田秀利氏が出資金が60万円で、出資の目的は農業振興と企業誘致の支援であると説明した。業務の進捗状況やドウダンツツジの伐採状況についても報告される中、伐採作業が適切に管理されているかの確認が求められたことから、今後の運営に関して透明性を持たせる必要性が指摘されている。
このように、一般質問を通じて、教育や防犯対策、地域農業の振興といったテーマが幅広く論じられ、町の施策の改善に向けた意見交換が行われた。