令和3年12月9日に開催された第8回塙町議会定例会では、様々な議案が上程された。
特に、塙町立図書館の運営状況と塙町B&G海洋センターの運営状況の報告が注目を集めた。総務常任委員長の七宮広樹氏は、「図書館は今年、開館30年目を迎えた。昨年度は入館者数が約7,000人減少したが、新たな取組を進めている」と説明した。一方、B&G海洋センターについては、昨年の工事改修が実施され、利用者からの反響がありつつも、依然としてコロナ禍の影響を受けている。
企業誘致推進事業についての報告も行われた。経済常任委員長の下重義人氏は、「令和3年度の予算として2,581万円が計上され、主に人件費に充てられる。今後の企業誘致には新しいニーズに応じた施策が必要だ」と強調した。観光交流事業についても、新たな展開が期待されるとし、各種観光イベントや事業の実施に向けての取り組みが求められている。
また、福島県特定事業活動振興計画に基づく町税の特例について、町長の宮田秀利氏は「風評被害に対処するために、固定資産税の5年間の課税免除を提案する」と述べ、議員の賛同を得た。これにより、町内の事業者に対する支援が期待されている。
さらに、予算決算常任委員長の吉田克則氏から、令和4年度から令和6年度を対象とする振興計画について、計画の詳細が報告された。特に、町民サービスの向上を目的とし、効率的な運営体制を築く必要性が訴えられた。
最後に、会期が12月9日から13日までの5日間に決定したことが報告された。議案第67号から第77号までについては一括説明が行われる予定であり、町議会は地域発展に向けた議論を続ける。