令和3年第3回塙町議会臨時会が開催され、様々な議案が審議された。
中でも、専決処分に関する議題が複数挙がり、特に専決第2号の令和2年度塙町一般会計補正予算に関する承認が注目を集めた。町長の宮田秀利氏によると、この補正予算は歳入歳出それぞれに7,579万2,000円を追加し、総額を81億3,345万1,000円に引き上げる内容となっている。主な歳入の増額要因として、株式譲渡所得割交付金及び地方交付税の増加が挙げられたが、減額となっている部分も多いことを強調した。
この財務調整に従い、特に商工費や教育費などの歳出項目では見直しが行われ、全体の圧縮が図られている。承認を求める理由に対し、総務課長の白石憲男氏は「財政運営の健全性を保つためにも必要な措置であり、この修正が町の安定した運営に寄与する」と述べた。
また、承認第4号、令和2年度塙町公共下水道事業特別会計補正予算についても、特に重要な案件とされており、歳入歳出が287万7,000円減額された。この減額理由として、事業費が確定した結果であることが説明された。生活環境課長の大寺弘文氏は、「具体的には、委託料の見直しや事業規模の縮小が影響している」と語った。
さらに、土地及び建物の譲渡に関する議案第36号も承認された。旧塙保育園の跡地が社会福祉法人牧人会に譲渡され、土地は288万2,742円、建物は無償での譲渡となる。町長は「これは地域の福祉事業の拡充に寄与することを目指すものである」と述べている。
これらの議案はすべて承認案として可決され、今後の塙町の財政運営や福祉施策の強化に資することが期待されている。議会は令和3年4月22日の午前10時に開会し、各議員の活発な質疑が展開された。
町会の運営の見込みについては、町長の宮田氏は「今後も透明性を持った運営と、効率的な予算の使用を心がけていく所存です」と述べ、今後の取り組みに期待を寄せた。これにより、塙町の将来的な発展が待たれる。