令和4年10月12日、塙町役場で第6回塙町議会臨時会が開催された。
今回の会議では、2つの重要な議案が上程された。議案第43号の工事請負契約の締結と、議案第44号の令和4年度塙町一般会計補正予算についてである。
初めに、議案第43号について町長の宮田秀利氏は、塙町役場庁舎建設第Ⅰ期工事の請負契約締結に関する提案を行った。本工事は13億7,478万円で落札され、日本住宅株式会社郡山支店との契約に基づいて進められる。町長は本工事の必要性と、地域における公共施設の更新が重要であると強調した。
質疑において、議員の吉田克則氏は、入札過程や落札率について詳しく尋ねた。まち整備課長の大森淳一氏は、入札の最高額は深谷建設株式会社の19億9,780万円で、最低額は日本住宅株式会社郡山支店の12億4,980万円であったと説明した。予定価格は消費税込みで14億9,380万円とされる。
また、議会では、ほかの議員からも工事契約が進行する中でコロナ禍や資材の高騰について懸念の声が上がった。吉田氏は、税金の無駄遣いにならないかの懸念を示し、町の運営見通しが不明瞭な中で契約を結ぶことに対して疑問を呈した。
次に、議案第44号の令和4年度塙町一般会計補正予算について、町長が提案理由を述べた。この補正予算は、総額76億7,799万3,000円であり、主に国庫支出金の増額や、住民税非課税世帯への各種支援に充てられる予定である。具体的には、電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金事業およびコロナワクチン接種事業に関連する支出が含まれる。
また、補正予算の中には新型コロナウイルスに関連する様々な業務委託費が盛り込まれており、健康福祉課の星周児氏が詳細を説明した。議員の質問に対し、非課税世帯や家計急変世帯への支援の具体的な内容が確認され、町の取り組みが述べられた。
両議案は議論の末、原案通り可決され、次のステップに進むこととなった。これにより、塙町の公共施設整備及び町民への支援策が進むことが期待される。会議は午前11時10分に閉会した。