令和4年第5回塙町議会定例会が9月8日に開会した。
出席議員は全て揃い、議事はスムーズに進行した。
会議では、町の重要な財政状況についての報告が行われた。
総務常任委員長の下重義人氏は、塙町の財政が「留意すべき状況にない」としたものの、類似団体と比較すると「やや悪い」と指摘した。これを受け、今後の財政運営における課題を考慮することが求められる。
続いて、教育長の秦公男氏は、農業集落排水処理事業及び公共下水道事業の進捗状況を報告した。事業は令和5年4月の地方公営企業法適用に向けて順調に進捗しており、上水道事業会計の移行もスムーズな見通しを示した。
次に、町長の宮田秀利氏が行財政執行についての報告を行った。近年の気象条件の厳しさが農業に与える影響や、物価高騰による町民生活の圧迫を踏まえ、対応策を講じる考えを示した。また、生活の支援策として、例えば「塙町エール商品券」の発行が紹介された。
集中的に取り上げられたテーマとして、財政運営に関する分析が行われ、条件次第では今後の運営が厳しくなるとの見解が持たれた。特に行政経常支出のバランス確保や、基金の管理等に留意が必要とされた。
経済常任委員長の七宮広樹氏は、今後の課題として人的資源不足や、設備管理の徹底といった課題に言及し、効率的な経営改善策が必要であると訴えた。町全体として取り組みが必要で、地域のニーズを反映させることも重要な指針の一つとされている。
町政執行においては、新庁舎の建設関連も言及され、議員からの意見も反映させながら進める計画があることが強調された。議会からの賛同を得て、町民の意見を受け入れる姿勢も維持する必要があるとの方針も示された。会期は9月14日まで続く予定で、重要議案に対する審議が求められており、今後の進捗が注目される。