令和5年12月11日に開催された塙町議会定例会では、多くの重要な議題が取り上げられた。議員たちは新たな施策と町の行財政に関する質問を交わし、町長はそれに対する回答を行った。
特に注目すべきは、塙町の待機児童問題であり、令和4年4月1日現在では6名が待機していたが、その後全て解消されたと、教育長の秦公男氏は述べた。解消要因としては、基本的な保育士の配置数が充足されたことや、家庭の事情により入所申請を辞退したこと等が挙げられた。また、保護者が育児休業中は上の子を退園しなければならないという現在の運用についても議論された。
また、町長は塙町が推進する再生可能エネルギー施策についても言及した。小水力発電、小型風力発電、木質バイオマス発電の3本柱で、地域の特性を生かしたエネルギー政策を推進する意向を示した。町内の木質バイオマス発電は、町に送電する計画が進行中であり、他の地域にもその利益が波及すると期待されている。
さらに、塙町では「はなわの魅力情報発信事業」が新たに立ち上げられ、その目的は地域の特産品や観光施設を外部に広く知ってもらうことである。具体的には、塙産の米や野菜をはじめとする地元資源の販売強化が狙いであり、ポータルサイトの設立も予定されている。この事業を通じて町の知名度向上も図られ、地域活性化の一翼を担う。
この情報発信に関連して、町民間での意見交換が行われ、塙町の魅力をどのように外部に伝えるか議論された。町長および振興課からは、地域の物産を積極的に知らせ、多くの人々に塙町に足を運んでもらう施策が必要であるとの認識が示された。