令和5年第2回塙町議会定例会が6月12日に開催された。
主要な議題の一つである令和5年度一般会計補正予算については、新たに1,500万円の農作業省力化支援補助金が計上されることとなった。これは、塙町の農業を支援し、特に高齢化や後継者不足に対する施策として位置づけられている。
農林推進課の金田一徳課長は、補助金の詳細について「新規就農者の事業承継を目的とし、酪農分野での投資を促進するため、新たに61頭の乳牛の購入が計画されている」と述べた。対象者は、町外出身で全酪アカデミーの研修を経た方であり、今後一層の地域貢献が期待されている。
また、地域での健康増進活動の一環として、塙町では湯遊ランドの利用者に対する支援が行われており、利用者の健康促進が図られているという。温泉、岩盤浴、ラドンルームなど多岐にわたる使い方が補助金の対象となり、町民の健康維持に寄与している。
一方、低速電気自動車の実証実験についても進展が見られており、町民の移動手段の確保が期待されている。まち振興課の大寺弘文課長は、この取り組みが地域の活性化につながるよう努力していることを強調した。これらの施策は、町内のインフラ整備のみならず、地域のコミュニティや経済にも良い影響を及ぼすことを目指している。
さらに、今定例会では、塙町固定資産評価審査委員会の委員選任についても議題に上がり、町長が推挙した数名についての同意を求める場面もあった。
全体として、塙町議会では地域活性化や町民の健康福祉に向けた施策が進められている。今後の成果が期待される中、町の再生に向けた努力は着実に進んでいる。議会内では活発な意見交換が行われ、町民への還元を目指した施策の具体化が進められている。