令和元年第8回塙町議会定例会が12月16日に開催され、様々な問題について議論が行われた。
注目されたのは、台風19号による災害復旧関連の議案及び条例改正である。町長の宮田秀利氏は、今回の台風による被害状況を引き合いに出し、災害対応の重要性を強調した。特に、代官町や柳町における浸水問題への対応として、浸水防止策と災害ごみの仮置き場の設置を挙げ、水量の増加に対する改善策が必要であると述べた。
また、会議では、災害復旧費として計上される補正予算についても論じられており、国や県からの支援を見込んだ上で、迅速な実施が求められている。特に、農地や公共土木施設の復旧に関しては、早急な対応が町民の賛同を得ている。
さらに、町は定住促進住宅の整備や、こども園の設立など、地域医療や生活環境の向上に向けても具体的な施策を進めている。住民の意見を基にした施策が評価され、行政サービスの向上が期待されている。その中で地域コミュニティの力を活かした施策も求められている。
高齢者と子供たちが集える居場所づくりの重要性についても言及され、多様な組織が協力し合う姿勢が町の活性化に繋がると、議員らからも支持が寄せられた。
また、新たながん不況時代に背景にある気候変動の影響により、各種インフラ整備が急務であるとの意見も出され、安定的な水供給や災害時の対応に向けた準備が必要である。特に、水道の確保、森林環境の整備は全国的な問題として取り上げられており、塙町でもその必要性が訴えられた。
この他にも、消防団やボランティア団体との連携を強化することや、農業法人と市町村の共同プロジェクトも話題に挙がり、塙町の今後の発展に向けた活発な議論が交わされた。今後も定期的に検証会議を行い、町民が安心して暮らせる安全な環境づくりを進めていく方針が確認された。