令和2年第2回塙町議会定例会が3月2日に開会した。
全14名の議員が出席し、議事日程に関連する重要な内容が審議された。
まず、議事日程の第1項として会議録署名議員の指名が行われ、9番の小峰由久氏と10番の割貝寿一氏が選ばれた。続いて第2項では、会期の決定が議題となり、会期は本日から3月9日までの8日間となることが確認された。この会期内には新年度予算など35件の議案が審議される予定である。
また、日程第3項では請願第1号が付託された。これには洪水回避を目的とした流量確保のための川底掘削予算の確保を求める内容が含まれており、所管の経済常任委員会に付託されることが決定された。
続いて、日程第4項として福島県立塙工業高等学校の存続に関する調査特別委員会の調査報告が鈴木安次氏により行われた。塙工業高校は地域唯一の工業高校として重要視されており、近年の少子化の影響による生徒数の減少が課題として認識されている。鈴木氏は「統廃合は地域経済への影響が計り知れない」と述べ、存続に向けた支援策の検討が必要であることを強調した。
つづいて日程第5項では、定住促進住宅新築工事事務調査特別委員会の報告が行われ、議案に関連する調査内容について報告があった。この委員会は、入札妨害や業者との癒着問題が提起され、詳細な調査を行った結果が報告された。委員長は「特別委員会の設置が必要であった」と振り返り、透明性の確保と信頼回復に向けた取り組みの重要性を訴えた。
最後に、日程第6項の議案一括説明では、町長の宮田秀利氏が新年度予算案を含む35議案について提案理由を述べた。特に注目を集めたのは、塙工業高校奨学資金貸与基本条例の制定に関する議案であり、宮田氏は「学校の存続と地域の人材確保に向けた施策として意義深い」と述べ、積極的な施策として受け入れを訴えた。
新年度に向けた施策や予算の執行に注目が集まる中、この定例会は、地域の未来を考える重要な場となる。次回の議会でさらなる詳細な審議が行われる予定である。