令和6年6月27日、行橋市議会は定例会を開催し、重要な案件が多く審議された。議会は、国民健康保険特別会計の補正予算に関する専決処分を承認した。この補正は、令和5年度決算における歳入不足を反映したもので、委員からは早期の赤字解消に向けた計画的な取り組みが求められた。
次に、市長の給与の特例に関する条例の制定についての議論が行われた。議案は、市長による個人番号に関する不適切な事務処理と情報提供の際に記録を残さなかった件を受けての給与減額措置である。これに対し、議員からは「減額の内容で責任をすべて問うには不十分」との意見があり、賛成少数で否決された。
また、議案第41号においては、小型動力ポンプ付積載車の取得が提案され、全員一致で可決した。老朽化した車両の更新を目的としており、今後の消防活動に寄与することが期待されている。
さらに、行橋市特別会計の補正及び新規設置条例に関する他の議案も審議され、行橋市立地適正化計画や都市公園条例の改正が全員一致で可決された。これらは街づくりや環境整備において、持続可能な発展を図るための基盤を作るために重要な内容である。
議会の後半では、新たに選任が提案された副市長、教育長及び監査委員の人事案件が上程され、いずれも賛成多数で同意された。また、決議の提出があり、爆破予告の被害者である小坪議員に対する謝罪を求めたことについて名誉を回復する決議が可決された。
このほか、地方財政に関する意見書や教育環境を守るための予算拡充を求める意見書も可決され、議会としての強い姿勢が示された。本定例会は、市民の生活に直結する問題、多岐にわたる用途の施策が議論され、結果として全ての議案が原案通り決議される形で終わった。