令和6年3月6日に開催された行橋市議会定例会では、市長や教育長、福祉部長が市内の安全対策に関する施策を議論した。特に交通安全プログラムや災害対策が主な焦点となり、危険箇所の抽出と対策状況についての報告が行われた。
教育委員会はまず、通学路における安全性を高めるため、過去の実績に基づく進捗管理を行い、児童生徒が安心して登下校できる環境の整備を進めているという。令和5年度については、危険箇所18件のうち対策が実施されたのは8件で、10件が未実施とのことだった。未処理の箇所は特に重点的に、地域住民からの情報を基に改善に取り組むことが強調された。
また、国道496号線に関しては、教育委員会と福祉部で合同点検が実施され、今後の協議が進められることが確認された。市としては、学校周辺や児童の移動に関する情報提供が重要とされ、見える化のための地図での確認が提案されている。
加えて、災害に備えた市民への啓発活動も進行中である。避難所の必要品の備蓄・管理が行われ、災害時の即対応が可能な体制の整備が求められているという。
しかし、教育委員会は様々な面で改善が必要であると認識しているとも言及しており、例えば歩道の回収や草木の手入れなどが挙げられている。市民がスムーズに報告できるシステムの導入が急がれるという見解が示された。
最後にヤングケアラーの支援政策に関する取り組みも議題に上がり、必要な相談やサポート体制を強化していくことが確認された。今後は各課の連携を強化し、速やかに具体的な支援策を実行に移すことが重要であると結論づけられた。