令和2年7月31日、行橋市議会の臨時会が行われ、主要な議題として令和2年度一般会計補正予算が審議された。
今回の補正予算に関して、文教厚生委員会の西岡淳輔委員長は、2億8,533万8千円の増額について報告し、特に新型コロナウイルス感染症に対する支援策が含まれていると述べた。具体的には、ひとり親世帯への臨時特別給付金や大学生に対する生活応援給付金などが計上されている。
西岡委員長は、子ども支援課での補助金が増額されていることに触れ、「新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けている家計への支援が重要である」と強調した。また、対象となるひとり親世帯についても、周知を徹底する必要があるとの意見が出されている。
続いて、建設経済委員会の井上倫太郎委員長が、災害復旧事業について1億7943万6千円の増額を報告。農林水産課では、最近発生した梅雨前線による豪雨災害の復旧が必要であるため、1億6,444万1千円が補正予算に含まれている。
さらに、商業観光課からは、新型コロナ対策としてプレミアム商品券の発行が提案され、プレミアム率は20%に設定されることが伝えられた。この施策は地域経済の回復に寄与することが期待されている。
審議の結果、議案第60号は原案通り可決された。全会一致の賛成で進んだこの採決に対し、田中純市長は「住民福祉の向上へ努力していく」との誓いを述べた。これにより、市はCOVID-19の影響を受けた市民への支援策を強化し、経済の立て直しを図る方針である。
最後に、今回の臨時会を経て、今後も市民に寄り添った施策展開が期待される。議会はさらなる市制発展に向け、議員一丸となった取り組みを継続していく方針を示している。