令和5年9月12日、行橋市議会では、市内企業の保護と子ども・子育て支援、さらには生涯スポーツの推進に関する重要な議論が展開された。今回の議題は、特にコロナ禍の影響を受けている子どもたちの運動能力や体力の低下、及び高齢者向けスポーツの普及が焦点となった。
市内企業の保護について、議員は岡住工業の事例を引き合いに出し、企業流出を防ぐための施策の必要性を訴えた。産業振興部長は、企業誘致のみならず既存企業の流出防止に対しても取り組んでいく意向を示したが、目立った具体策は示されなかった。
特に、企業の流出は地域経済に直結するため、議員は行政側に対して名称変更等を提案し、現状以上の対応策を講じる必要があると強調した。市長はこの提案を前向きに検討する意向を示した。
次に、子どもたちの健康問題が議論され、特にコロナ禍での影響が強調された。教育委員会は「小1プロブレム」に取り組む必要があると述べ、保育士と小学校教師の情報共有の重要性を指摘した。部長は幼小連携を強化していく考えを示し、保育士との連携の工夫を進めたいとの意向を示した。
また、高齢者向けの「ケアトランポリン教室」は高評価を得ていることが報告され、これが地域の健康促進に寄与しているとの認識が示された。生涯スポーツについても焦点が当たり、地域活性化におけるスポーツの役割を改めて考える必要性が強調された。市長も、誰もが気軽にできるスポーツ環境の整備を進める所存であると述べた。
このように、行橋市議会では今後の施策に向けた議論が活発に行われており、地域経済と共に市民の健康促進に取り組む姿勢が伺える。特に企業保護や子ども支援については、より具体的な施策の実現が求められている。議員たちは、これらの課題に対して今後も積極的な姿勢で臨んでいく重要性が示された。