行橋市議会は令和3年6月7日に定例会を開催した。
今回は市民の生活や教育に深く関わる重要な議題が多数取り上げられた。
中でも「新型コロナウイルスワクチン集団接種」については、各議員から活発な質問が寄せられた。
特に、小原義和議員は「高齢者へのワクチン接種を7月末までに完了するための体制についての見解」を尋ねた。
これに対して、木野雅博福祉部長は「行橋市では接種計画を見直し、目標を80%に設定し、積極的に接種を進める」と説明した。
ワクチン接種は地域の感染防止に向け、非常に重要な施策である。
また、藤木巧一議員からの「空き家対策全般」についての質問は、ますます増加する空き家問題に焦点を当てた。
調査に基づくと、行橋市内には約890棟の空き家が存在し、そのうち老朽化が進んでいるものが約70棟に上る。
藤木議員は「市が積極的に空き家のデータベースを作成し、管理する必要がある」と強調した。
市側は「現状把握と適切な計画を立て、空き家問題に取り組む」と前向きな姿勢を示した。
さらに、教育問題に関する議論も盛り上がった。
大池啓勝議員は、「少人数学級の導入」について尋ね、教育現場の実態を踏まえた取り組みの重要性を訴えた。
辛嶋智恵子教育部長は「少人数学級の実現は重要な課題である」とし、教員の確保や業務の効率化に向けた取り組みに言及した。
また、教育長も「子どもたちに安全で安心な教育環境を提供するため、様々な施策を進めていく」と応じた。
このように、議会では市民が関心を持つ様々な問題に意見が交わされ、今後の施策にどう反映させていくのかが問われている。