行橋市議会は令和元年6月11日に開催され、さまざまな議題が取り上げられた。特に、自転車事故対策に関する議論が多くの委員から注目を集めた。議会では、自転車事故に関する現状や、今後の対策について意見が交わされた。昨年度、福岡県内では4383件の自転車事故が発生し、行橋市でも55件の事故が報告された。自転車事故防止のため、市は自転車保険制度の導入を検討する重要性を強調した。
自転車保険加入を促進する提案として、特に子どもや高齢者を意識した施策を考える必要がある。公明党の小原議員は、自転車保険加入の条例策定を呼びかけ、国の動向に注視した上で市としての対応を進める必要性についても言及した。保険加入の義務化が進む中、街の安全を高めるための自転車インフラ整備も重要な課題である。市の都市整備部は、自転車専用レーンの整備を進める方針を再度確認した。
また、議会内では、災害時の通信環境の整備についても意見が挙がった。副市長の松本英樹氏は、避難所にWi-Fi環境を整備するための取り組みを進めていることを説明した。他にも、課題としては、避難所のWi-Fi整備の進捗状況や、大規模災害時に十分な通信環境が整っているかどうか、地元住民への情報提供の円滑化が必要であるとした。
その中で、県の支援も得つつ、行橋市独自の計画を進める姿勢を示した。また、今回の会議では、長井浜公園の管理制度についても議論され、今後の整備計画や市民参加の重要性が強調された。市長は、市民が参加する行事の開催を通じて、地域の魅力を再発見してもらうことが重要だとの見解を示した。
さらに、議会では、交通事故による悲惨なケースが続いていることに対し、全庁的に情報共有とともに、身近な地域での注意喚起の強化を求める声が上がった。特に、高齢者や子どもに対する特別な配慮が重要であり、議員による運転手への意識改善活動を評価する意見も聞かれた。市議会は、より安全な町づくりを目指し、今後も継続的な取り組みを行う意向を示した。