令和3年12月7日、行橋市議会は第9回定例会を開催した。
この定例会では、会期の設定や議事日程の決定が行われるとともに、諸般の報告が行なわれた。議会運営委員会の藤木巧一委員長が提案した結果、今回の会期は12月23日までの17日間に決定した。議長の澤田保夫氏は、出席議員の皆様に感謝の意を表し、会議の開始を宣言した。
また、本定例会では、京築広域市町村圏事務組合の議員選挙が行われた。議会の全議員で構成されるこの選挙は、指名推選の方法で進められ、藤本廣美議員と瓦川由美議員が当選した。
田中純市長からは、行政報告として、特に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への取り組みが強調された。市長は、8割強の市民がワクチン接種を完了したことを報告し、接種の効果を訴えた。また、8月の豪雨やその後の台風に対する備えとして、防災体制の強化が計画されていることも触れられた。市長は、「今後も市民の安心・安全を最優先に考え、全力で対処する」と述べ、地域の安全確保に対する決意を示した。
さらに、議案の上程も行われ、合わせて報告された内容としては、2021年度の予算補正や条例の制定等があり、今後の市政運営に大きな影響があることが期待される。特に、令和3年度一般会計補正予算案では、地域福祉や新型コロナ対策などに関連する支出が盛り込まれ、特に予算額は318億円を超えるものとなっている。
議会では、今後も引き続き議員の理解と協力を求めつつ、市民の期待に応える施策の推進を進める旨が強調された。この定例会は、議員間での政策議論を通じて、行橋市のさらなる発展を目指す重要な場となることが期待されている。