令和5年12月5日、行橋市議会第20回定例会が開催された。
本定例会では、市長の工藤政宏氏が市政運営の報告と施策の進捗状況について説明を行った。まず、先月に発生した市の職員の不祥事について謝罪した。この事案は市民に多大な迷惑をかけたとのことで、市長は法令遵守の徹底を約束した。
続いて、物価高騰が住民生活に影響を及ぼす中で、本市ではトップダウンによる支援策を打ち出している。特に、上水道未給水世帯への給付金や、学校給食費の無償化事業が進行中であると述べた。これにより全児童・生徒の保護者が給食費を免除されることが期待されている。
さらに、教育政策に関しては、行橋市が市制施行70周年を迎えるにあたり、市民とともに行事を実施する計画が紹介された。特に、日本全国から寄せられたロゴマークとキャッチフレーズを活かした記念事業が今後の展開に期待されている。
議会の議題としては、条例の改正が多く提案された。たとえば、選挙公報の発行に関する条例、職員の給与改正案、さらには福岡県人事委員会の勧告に基づく給与及び手当に関する改正議案が含まれる。これに関して市長は、透明性の確保と公正な評価を求めていると強調した。
また、議会改革調査特別委員会からの報告では、議員のハラスメント規定の追加が検討中であることが明らかになった。委員会は今後も議会のチェック機能を最大化するための方策を模索する意向を示した。