令和4年6月15日、水曜日に行われた行橋市議会の定例会では、一般事務に関する質問や議案についての質疑が行われた。
特に焦点となったのは、工藤政宏市長が掲げる施策や新たな条例案に関する意見交換だった。小堤千寿議員は工藤市長に就任のお祝いを述べた後、市政運営についての見解を求めた。
工藤市長は、ウェルビーイングの実現に向けて対話と協働、サスティナビリティの基本理念の下で市の運営を行っていくと強調した。市長は、職員の意見交換を重視していると述べ、各部長とのコミュニケーションを活発化させる意向も表明した。
また、市の財政状況に関しても説明し、約53億8,400万円の財政調整基金があると報告されたが、将来的な財政の厳しさをも考慮しなければならないことが指摘された。国の補助金や地方自治体の負担の変化による影響が考えられる。
学力向上や英語教育についても論じられた。教育部長は、全国学力・学習状況調査の結果が改善傾向にあることを述べ、各学校の取り組みを評価した。ICT教育の導入については、子どもたちの安全とモラルの教育が不可欠であるとの認識も示され、新しいデジタル技術を通じての学習機会の拡充が今後の課題とされた。
最後に、議案に関する質疑も行われ、特に駐車場用地に関する条例は重要なテーマとなって議論された。市長は、これからの市政においても、透明性と公平性を持ちながら市民の期待に応える運営を心がけていくと約束した。