令和元年９月１１日、行橋市議会が開かれ、様々な議題が取り上げられました。多くの議員が一般質問に立ち、地域の課題について熱心に議論しており、特に空き家問題や防災対策、幼児教育の無償化に関する質疑が目立ちました。
まず、空き家問題に関しては、約840件の空き家が確認され、特に地域住民からの苦情が増加していることが紹介されました。松本環境水道部長は、「草木が生い茂り、倒壊の危険がある空き家が多く、所有者の管理を強く促している」と述べました。また、特定空き家に対する勧告が行われた事例も挙げられました。
次に、幼児教育無償化については、今月開始される運用に向けて、関係施設への協力要請を進めていることが明らかになりました。部長は、「副食費の徴収については、園側が行うことを基本として、保護者への周知を強化している」と述べました。教育部の米谷部長は、「無償化による保育ニーズの増加が待機児童に与える影響を考慮し、新たな保育の受け皿を整備する必要がある」と強調しました。
加えて、防災対策についても多くの意見が交わされ、地震や豪雨に備えるための具体的な施策が求められました。特に、災害時の備蓄品の充実を訴える声がありました。防災危機管理室の岩本室長は、アンケート調査の結果を踏まえた取組の必要性を強調しました。
さらに、野球場建設に関する議論も行われました。城戸議員が提言した、地域住民のためのスポーツ施設の整備に対する市民の支持を指摘し、具体的な計画を推進するよう要求しました。市長は、野球場の必要性を認めつつ、今後の議論を進める意向を示しました。
最後に、成人向けのプール施設についても言及され、関係者からの意見を基に、適切な教育環境を提供する必要があるとの認識が共有されました。議会では、今後も地域のニーズを反映した施策を推進する姿勢が示されました。特に、空き家問題や幼児教育の無償化は、今後の議会でも重要なテーマとして取り上げられるでしょう。
行橋市の未来を見据えた取り組みが期待されています。