行橋市議会は令和2年3月3日、定例会を開催し、重要な選議が数多く行われた。議会では新型コロナウイルス感染症対策への取り組みが焦点となった。
本会議では、「新型コロナウイルス感染症対策について」議論が行われ、特に市民の安全を守るための方針が確認された。福祉部長の木野雅博氏は、感染症の相談窓口ならびに市民の健康管理体制を構築していると述べた。具体的には、感染者が出た場合の対応として、京築保健福祉環境事務所に相談すること、また専門医療機関で検査を行うことを基本とし、事務連絡が各事業所に配信されている旨が報告された。
また、議員から提起された通学路の安全点検についても言及された。教育委員会の米谷友宏氏は、学校からの報告を受け、定期的に合同点検を実施し、点検結果をもとに必要な対策を講じていると説明した。過去4年間で約79件の点検を実施し、その中から60件の対応が済み、進捗状況に応じて未完了の箇所についても対応していくと強調した。
さらに、公共交通網の現状に関しても議論がなされた。都市整備部長の和田雄二氏は、行橋市が人口増加に伴い公共交通空白地域が存在するとし、デマンド交通をテスト運行した結果を踏まえ、自治体がどう役立つかを実態把握のためにアンケートを行う予定であると述べた。交通弱者を支える方策の重要性を訴える声が上がり、市としての将来的なビジョンを求める意見もあった。
最後に、教育行政におけるICT教育及びPepper導入に関する議論も行われた。教育長の長尾明美氏は、プログラミング教育の必要性を強調し、これからの教育環境においてICT導入が不可欠であるとの認識を示した。Pepperを利用した防災教育等、教育環境の整備に向けて、引き続き前向きに取り組む姿勢が確認された。