令和5年3月9日、行橋市議会は第16回定例会の会議を開催し、様々な議題について議論が展開された。この日の主な議題には、一般事務に関する質問や、議案に対する質疑が含まれている。
市局長の工藤政宏氏は、まず昨日発生した突発的な事案についての経過を報告した。この事案が議員や市民に与えた影響への配慮が求められ、理解と協力に感謝の意を表した。
小堤千寿議員が行った一般質問では、令和5年度の当初予算に関する問題が取り上げられた。小堤議員は、今年度の予算総額が302億円に達すると報告し、「なぜ予算規模が増大しているのか」と市長に具体的な説明を求めた。
市長は、今回の予算は次世代育成応援の観点から組まれており、社会保障費の増加など、義務的経費の増大が影響していると説明した。特に、消防車や公共施設の更新に対する建設事業費が大きな要因だと強調した。
また、議案に対する質疑では、複数の議員から子育てや教育に関する施策が求められた。瓦川由美議員は、行橋市の子育て支援について、特に産後ケアの充実を強く要望した。彼女は、支援が必要な家庭に対してどのようなサービスが提供されているかの情報を求め、行橋市の取り組みを評価すると同時に更なる充実を促した。
行橋市では、妊娠から出産、さらには健診や産後ケアまで幅広い支援が行われていることが説明されたが、田中建一議員からは、特に個人情報の取り扱いに関する懸念が示された。田中議員は、市の採用試験における個人情報漏洩の問題を指摘し、市長が示した情報提供の根拠について疑問を呈した。この点を巡って、市長は、情報の適切性や管理の重要性を認めつつも、辞任の考えはないと明言した。
議会の最後は、行橋市における少子化対策に関する質疑となり、各議員が予算措置を通じて市民の生活向上を目指す姿勢を示した。市民からの信頼を損なわないためにも、透明性のある議会運営と迅速な対応が求められ、各議員の意見をもとに改訂や改善を進める必要性が再確認された。