令和2年9月10日の行橋市議会定例会にて、多くの議員から一般事務に関する質問が呈示された。
中でも、新型コロナウイルス感染症の影響とその対策について、多くの意見が交わされた。豊瀬尉議員は、冬場のインフルエンザと新型コロナウイルスの同時流行による懸念を示し、行橋市でも児童への季節型インフルエンザ予防接種の公的助成が必要ではないかと尋ねた。福祉部長の木野雅博氏は、市側がその必要性を認識しているとし、今後、早急に検討を進める意向を述べた。
また、新型コロナウイルスとインフルエンザの流行期に備えた対策として、医療機関に対する支援やインフルエンザワクチンの接種推進についても議論された。医療体制の維持とともに、医療現場が抱える負担についても改善が求められた。
議会内では、行橋市消防庁舎の老朽化についても言及され、松尾一樹局長が「現在の消防庁舎は昭和60年に建築されたもので、老朽化と業務の多様化により『新たな施設の整備が必要』」と答えた。また、コロナ禍に伴い、感染症対策が求められる中、奇異な実態として「指定管理者が行うべき業務が適切に行われているのか」という指摘もあった。
さらには、行橋市の観光振興基本構想についても言及され、行橋市長は「観光地域の活性化を図るため、マリンスポーツなど新たなアプローチが重要になる」と述べ、市民からの活用ニーズに応えるため努力を続ける意向を示した。
今後も地域の活性化と感染症対策の両立を図りながら、市民サービスの向上を目指す姿勢が確認された。