令和5年6月定例会において、岡垣町議会は一般質問を行った。議員は地域公共交通の現状分析を通じ、具体的な課題を指摘した。
横山貴子議員は地域公共交通について、特に高齢化が進む中での利用状況を報告。地域の声を反映し、利用者ニーズを反映した新しい交通体系の構築が必要と強調した。彼女は「住民の豊かな暮らしの実現には公共交通の維持が不可欠」と述べ、地域の交通課題に対処し、安全かつ快適な暮らしを可能にする施策を求めた。
町長の門司晋君は、公共交通の役割を「移動手段に留まらず、健康や福祉、観光など多くの分野に関連する」と説明し、昨年9月に行った運行再編について言及した。特に、松ケ台循環線の利便性が向上している一方、新たに導入した乗合タクシーが増加する中で、利用者の声を踏まえたさらなる検討が課題であると認めた。
続いて、横山議員は公共の屋外トイレの在り方にも言及。彼女は「多様な利用者に対応した環境整備が望ましい」とし、町内のトイレが抱える課題、特に住宅地から遠い場所に設置されたトイレの問題を提起した。トイレの不適切利用や老朽化についても懸念を表明し、管理体制の強化と施設の適正化を求めた。