令和6年3月の岡垣町議会では、スイミング施設の誘致や国民健康保険の運営、さらに帯状疱疹ワクチンの接種助成についての議論が交わされた。
まず、スイミング施設について、12番の広渡輝男議員が提起した。スイミング施設の必要性は多くの町民から求められており、新たな健康増進の拠点として期待されている。新設される施設は岡垣サンリーアイ駐車場の一部に設置される予定であり、公益性のあるスポーツ施設としての役割が求められる。「スイミング施設がなかった岡垣町に屋内施設ができる」と広渡議員は喜びを表しつつ、その運営を民間企業が担うため、持続可能性についての懸念も示した。
次に、平山正法議員は、国民健康保険について質問をした。この制度は全国的な課題であり、岡垣町では過去に国保税を引き上げたが、健全な運営を保つための方針が求められている。町長は、今後の運営において赤字解消が必要であるとし、福岡県の第二期運営方針に基づき、保険料水準の統一が進められることを説明した。収入基盤が脆弱な現状において、負担の適切な配分を訴える声も上がった。
また、帯状疱疹ワクチンに関する発言もあった。平山議員は、高齢者の健康を守るため、このワクチンに対する助成が必要ではないかと問いかけた。町長は現時点で独自の助成は考えていないが、国の制度の進捗に注目し、必要に応じて住民の健康支援に努めることを表明した。
岡垣町における防災意識を高める取り組みや、地域特性を活かした施策が重要視される中、スイミング施設の設置は町民の健康を支える新たなステップとなることが期待されている。議会での各議員の発言は、町にとって必要な施策の模索が進んでいることを示しており、今後の対応が注目される。