令和4年3月7日、岡垣町議会は第1回（定例）会を開催し、広渡輝男議員が一般質問を行った。この会議では、町の未来に大きな影響を与える重要な施策について多角的な議論が展開された。
広渡議員は、まず岡垣町の国土強靱化計画の策定状況について質問を投げかけた。国土強靱化政策は、様々な自然災害に備え、地域づくりにおける役割を強調するものである。門司晋町長は、計画が全庁的な取り組みであり、パブリックコメントの実施や専門家の意見を取り入れることで地区強靭化を推進しているとの考えを示した。
さらに広渡議員は、町のライフラインで重要な水道・下水道・町道の維持管理についても言及した。水道事業については、配水管台帳システムを導入し、令和4年度には浄水場施設台帳システムの整備を予定するなど、経年劣化が進む中での適正な維持管理を図る方針を町長は明らかにした。
また、議員は農業基盤の課題に焦点を当て、認定農業者制度の活用を促進する必要性を訴えた。農業従事者の高齢化や耕作放棄地の増加は、岡垣町が直面している喫緊の課題である。町の取り組みや先進的事例を参考にした対策が求められる中、町長も制度の見直しに前向きな姿勢を示した。
最後に、風力発電の導入について広渡議員は、語り始めた。響灘における風力発電計画は、町の未来に大きなインパクトをもたらす可能性がある。門司町長は、町としての一体的な取り組みが必要であり、現在は住民環境課において調整を進めていることを説明した。そして、今後の施策に関しては企画政策室が取りまとめる方針を示した。
会議は、独自の政策や地域特性を考慮した強力な施策の推進が求められる中、岡垣町の各議員と執行部が一丸となる姿勢を見せた。これからの地方創生に向けた具体的な取り組みが、岡垣町をより強靱で持続可能な地域にするためのカギとなる。