令和3年3月2日、岡垣町議会は第1回定例会を開会した。議議において、町長の門司 晋氏は新型コロナウイルス感染症への対応について触れ、ワクチン接種が喫緊の課題であると強調した。新たに設置されたワクチン接種対策係が町民に確実に接種を受けられるよう支援を行う体制を整えている。
また、門司町長は、持続可能なまちづくりをキーワードに掲げた8つの具体的目標を示し、令和3年度から令和12年度までの期間に実行する第6次総合計画の概要を説明。目指す将来像は「自然と共生するしあわせ実感都市岡垣」であり、これを実現するために、環境保全や地域資源を生かしたまちづくりを進める意向を示した。
今回の議会では、総合計画策定に関連する議案や、町議会の議員報酬、特別職の職員給与に関する条例改正の議案が提案された。議案第3号の第6次総合計画の策定については、町長が「岡垣町総合計画策定条例第4条に基づき、議会の議決を求める」とし、詳細は企画政策室長が説明することとなった。
特に重要視されたのは、日程第6の議案第6号で、おかがき総合福祉保健センター「いこいの里」の管理運営に関する条例の改正である。この改正は、施設使用料の収入が直接管理者に収受される利用料金制に基づくもので、民間の管理体制の強化を図ることを目的としている。
そのほかの議案では、議案第19号令和3年度岡垣町一般会計予算が提出され、町長が「新型コロナウイルスの影響を受けながらも、将来への投資を見据えた予算を計上した」と述べる一方、歳入として税収などにおいて厳しい見通しを示した。
今回は、岡垣町の持続的発展に向けた重要な議題が数多く取り上げられ、各議案はいずれも持続可能なまちづくりの一環として進められる。議会に出席した議員たちは、これらの議案について慎重に審議を行い、さらに地域社会の活性化を図る意向を確認した。