令和3年第3回岡垣町議会定例会が9月3日に開催し、様々な議案が審議された。
まず、会議は川地 啓輔議員の指名により会議録署名議員が決定され、会期は9月16日までの14日間と認定された。特に重要な議案として、岡垣町一般会計補正予算(第3号)が挙げられ、町長の門司 晋氏は、新型コロナウイルスワクチン接種や通学路の安全対策、待機児童の解消に向けた施策について財源の追加が求められていると説明した。
予算案の概要として、歳入歳出にそれぞれ約1億8,367万9,000円を追加し、総額107億4,770万6,000円となることが発表された。具体的な内訳には、庁舎の改修や交通安全対策費、さらに新型コロナウイルス感染症対策として町内の消費喚起施策も含まれている。特に新型コロナウイルスに伴う経済対策は重要視され、その影響により経済が厳しい状況であることが強調された。
議案第45号及び第46号として、水道及び下水道事業会計の補正予算についても審議された。これらは新型コロナウイルスの影響により、収入が減少する世帯への支援を目的とし、料金の増額分を減免する方針が示された。これにより、水道事業収益は5億9,110万4,000円に、下水道事業の収益は8億8,787万1,000円となる見通しだ。
さらに、令和2年度の決算認定に関する議案も審議され、全体的な財政状況が報告された。特に新型コロナウイルスの影響を受けた前年に比べ、経常収支比率が改善され、基金残高も増加したことが強調された。この結果として、今後も持続可能なまちづくりを行うための基盤が整いつつあることが述べられた。
また、教育関連の議案も取り上げられ、戸切小学校校舎の改修工事に関する議案が可決された。これにより、児童の安全を確保するための工事が迅速に進められる見込みであり、さらなる地域の教育環境整備が期待されている。
報告事項として、令和2年度の岡垣サンリーアイ文化スポーツ振興財団の決算に関する報告も行われた。新型コロナウイルスの影響を受けた中での運営方針や、地域の文化・スポーツの振興に向けた努力が評価されており、事業数や利用者の減少が報告されたが、積極的な取り組みがなされることが再確認された。
本定例会は、岡垣町の住民生活の向上を目指した施策についての重要な議論がなされ、多くの合意形成がなされた。今後の方針についても、町民の意見を反映させながら進めていく必要がある。