岡垣町で開催された令和元年12月定例会では、観光振興と商工業の発展に関する重要な見解が示された。
まず、町の観光に関する方向性が議論された。町の魅力を高めるため、宗像市など近隣自治体との広域連携が強調された。観光協会、商工会と協力し、共同イベントや情報発信を行う方針が確認された。特に、ホームページやSNSを通じた情報提供の重要性が指摘された。町長は「観光情報をタイムリーに発信し、町の魅力を広める努力が必要」と述べた。
次に、旧唐津街道に関する言及があった。議員は「旧街道を訪れる人々に歴史を伝えるために、説明板等を設置することが重要」と提案し、その存続意義を強調した。町長は「歴史文化研究会と連携し、観光資源としての活用に努めたい」と述べた。地域の魅力を育てることは、町民の誇りにもつながるとした。
さらに、町内の水道ビジョンの重要性も訴えられた。議員からは「地域住民や企業にとっての将来計画の中で、水道事業の重要性が高まっている」との発言があり、町長は「水道の計画的な更新が必要であり、地域と密接な関係がある」と応えた。
商工業の振興において、町の支援が継続されることも確認された。議員は「地域商店や小規模事業者の事業承継を支援する施策が必要」と提案し、その重要性を強調した。町長は「商工業の活性化には、地域の支援が欠かせない」とし、補助金などの具体策を模索するとした。
また、プレミアム商品券の活用状況についても話題になった。これにより町内の商業の活性化が図られ、小規模業者に多く還元されているとのこと。しかし、引き続き新たな出店者の誘致も求められ、町としての取り組みを強化する必要があると確認された。町長は「企業誘致を通し、地場産業の活性化に努める」と明言した。
今後のかぐや灯篭まつりについても、地域のニーズを踏まえ再整備を進めるほか、商工会との協力を強化する意向が示された。これにより、地域住民と町外の訪問者双方にとって魅力あるイベントとして確立することが期待されている。