令和4年3月4日に岡垣町議会が開かれ、特に地域猫活動支援事業とジェンダー平等の達成に向けた取り組みが重要な議題として取り上げられた。
まず、地域猫活動支援事業に関して、平山正法議員は過去の取り組みと現状認識、課題について質問した。議員は、地域猫活動を行うことで野良猫の問題を解決できると思われるが、依然として多くの住民からの相談があると指摘した。特に、地域猫の管理が近隣住民とのトラブルを生む原因となっている点を問題視した。野良猫問題に対する地域猫活動の重要性を強調し、それに続く回答として町長の門司晋氏は、地域猫活動が住民の合意の下に行われていることを評価しつつも、課題の一つに制度の周知と合意形成の不足があることを認識していると述べた。町長は、地域猫活動支援事業が動物愛護の観点から重要であると強調した。さらに、町の財政の厳しさから補助金の増額が難しい事も明言した。
次に、ジェンダー平等の質問が行われた。平山議員は、、岡垣町でもパートナーシップ制度を導入すべきではないかと提案した。町長は、県が今後実施するパートナーシップ制度に協力する形で進めるべきだと考えると答えた。さらに、ジェンダー平等の促進と実現によって地域の課題解決を図るべきであるとした。
また、地域共同体の存続に関する議題も取り上げられ、太田清人議員が地域共同体の危機について危惧した。各種団体の参加率の低下や高齢化が影響しており、コミュニティの活性化策が求められているとし、今後も協力していく必要性を訴えた。更に、ボランティア団体の活動が重要であるとし、若い世代の参加促進を目指す必要があると述べた。
最後に、文化協会と体育協会に関する支援の強化が求められた。これらの団体が町の重要な部分を担っているにも関わらず、厳しい財政状況の中で支援が限られている状況があることを憂慮し、積極的な支援が必要であると訴えた。町長は、団体の活動内容や運営状況を確認しつつ、今後の支援方法について検討すべきとし、協働のまちづくりの姿勢を訴えた。
こうした議論を通じて、岡垣町の地域猫活動やジェンダー平等、ボランティア活動への支援がますます重要であることが再確認された。これにより住民の生活環境や地域社会の発展に向けた取り組みの強化が期待されている。