令和元年9月10日に開催された岡垣町議会の定例会では、公共交通の充実に関する重要な一般質問が行われた。特に、議員たちは少子高齢化の進展に伴う公共交通の現状や課題に強い関心を示した。
最初に広渡輝男議員が発言し、岡垣町の人口が減少している中で、郵便や宅配サービス、さらには公共交通の充実がいかに重要かを強調した。また、特に高齢者にとって交通アクセスの改善が必要であると訴えた。議員は、地域に密着したコミュニティバスやデマンド交通の充実が、生活の質を向上させる鍵であると述べ、その実現に向けた具体的な方針を求めた。
続いて、町長の宮内實生氏が公共交通政策に対する姿勢を示した。町長は、公共交通の維持が住民の健康、安全に貢献するものであるとし、現在の取組みに加え、今後も国土交通省と連携しながら、新たな地域公共交通網形成計画を策定する意義を強調した。特に高齢者への配慮を含めた包括的な交通体系の整備を進める必要があると述べた。
さらに、安里雅恵議員が、岡垣町の環境問題に関連する質問を投げかけた。除草剤の使用が公園や公共施設においてどのように行われているのか、その影響とともに、住民の健康への配慮について問うた。町長は、除草剤について安全性を鑑み、今後も適正な使用とその周知を行う方針を示し、住民が安心して利用できる環境づくりに努める考えを確認した。
最後に、曽宮良壽議員が土地問題に注目し、岡垣町における空き地・空き家の管理についての意見を求めた。議員は、こういった不動産の放置が地域に与える影響や、国と地方自治体の連携が必要であると訴えた。特に、相続登記や具体的な権利の把握が進まない場合は、地域の空き地問題がさらに深刻化することが懸念されると指摘した。町長は、国の法律に依存せざるを得ない現状を改めて理解しておく必要があると述べ、長期的な視点でのまちづくりを進めていく旨を強調した。
議会での発言を通じて、岡垣町は公共交通の充実と土地問題への対策に向けた具体的な施策を今後も進めていくことが課題であり、地域の住民の意見を反映させることが必要であると認識されている。