令和2年12月7日の岡垣町議会では、台風10号の経験を踏まえた新型コロナウイルス感染症に対応した避難所運営に関する議論が行われた。議員の安里雅恵氏は、特に避難所での感染症対策の重要性と町民への周知徹底について質問した。
開設された避難所における新型コロナウイルス感染症対策は、3密の回避や感染症対策用品の整備として、入念に準備されていることが報告された。具体的には、東部公民館、中央公民館、西部公民館、武道館、サンリーアイにおいて、一定のスペースを確保し、避難者が安心できる配置を行った。また、体温計や消毒用のアルコールを準備し、避難者の体調をチェックする体制も整備された。
コロナ禍での避難所運営について、安里議員は「動画や広報での告知をあらゆる方に徹底してほしい」と強く訴えた。町長の宮内實生氏は、町としても積極的に情報発信を続け、特に福岡市や北九州市の対策を参考にしながら検討を進めると述べた。町の取り組みを住民に理解してもらうことは、災害時において迅速な行動を取るうえで重要であるとの認識が示された。
台風10号に伴う避難所開設において、一部の避難者は感染症対策を十分に理解せずに避難してきた可能性もあり、さらなる周知が必要であるとの意見が出た。それに対して、町は住民の自助力を強化するための情報発信を強化し、災害の状況に応じた支援体制の整備について協働の重要性を強調した。
さらに、感染症対策用品の備蓄として、各避難所に必要な衛生用品や防護服、体温計などを前もって整備することが報告された。特に、医療従事者との連携を強化し、医療機関と情報共有を行うことで、避難者が安心して過ごす環境を整えることが重要であると強調された。