令和元年9月20日、岡垣町議会は定例会を開催し、多くの議案が可決された。中でも重要視されたのは、岡垣町教育・保育に関する利用者負担額を定める条例改正である。
平山正法議員が賛成討論の中で、多くの自治体が幼児教育・保育の無償化を実施していることを挙げ、岡垣町も同様に、質の高い保育環境の整備が求められると強調した。特に、「待機児童解消のための認可保育所の増設や、保育士の処遇改善が急務である」と指摘した。
次に議論されたのは、岡垣町農業委員会の委員等の定数に関する条例改正で、こちらも無事に可決。条文の整備が進むことで、地域に即した農業支援が期待されている。
さらに、岡垣町水道事業給水条例に関しても審議され、必要な改正が行われ、より効率的かつ安全な水道サービスの提供を目指すとして可決された。これは町民の生活インフラを支える重要な要素とされている。
重要な決算認定が行われた中で、平山正法議員は、決算認定に対する反対意見を述べた。予算の削減が進む中で生活が苦しくなる人々への支援が求められると訴えた。特に「消費税の引き上げが直面する中、生活困窮者への配慮と支援が必要である」とアピールした。
また、請願第1号、所得税法第56条の廃止を求める請願は、不採択となった。反対意見として広渡輝男議員は、税の公平性を重視し、現在の法制度の下でも家族従業者を保護する枠組みがあることを指摘した。これに対し賛成討論に立った平山正法議員は、法律の見直しが求められる時代の流れを示した。
このような様々な議論を経て、本議会は無事終了。議長の森山浩二氏は、参加議員に感謝の意を表し、「引き続き町民のための議会運営を行っていきたい」と述べた。今後の岡垣町議会でも町民の声を反映した政策が推進されていくことが期待される。