令和4年12月8日に行われた岡垣町議会では、公共交通や観光を中心に、議員による活発な一般質問が行われた。内容には、コミュニティバスの運行状況や不登校の児童生徒への支援が含まれており、町の今後の施策についても議論された。
最初に登壇した川地啓輔議員は、新型コロナウイルスの影響を考慮しながら、町の公共交通利用者やコミュニティバスの改編について質問を行った。彼は、旅客数の減少に加え、廃線された路線の影響を受ける地域住民の実情を訴え、町長に具体的な支援策を求めた。「バス運行の再編で便数が増えている。また、住民の反応を把握し、より便利な公共交通網を構築すべき」と強調した。
門司町長は、コミュニティバスについて「必要な運行ルートを見直し、地域住民の意見を元に動いている」と応じた。今後の交通運行についても、「デマンド交通との合わせ技を考え、新たな発展を目指す」と語った。また、観光についても言及し、国の支援事業を活用した施策を進めていることを述べ、地域全体の振興について意欲を示した。
また、安里雅恵議員は、教育問題、とりわけ不登校の子どもに対する町の取り組みに質問をした。彼女は、「不登校は一人一人に異なる理由があり、家庭教育の重要性を再認識する必要がある」と指摘した。岡垣町では、子ども家庭総合支援拠点を設置し、家庭との連携を図っているとのことだった。
佐々木教育長は、「不登校の児童生徒に対しては、スクールカウンセラーの支援やホットルームを用いるなど、学習機会を保障する取り組みを行っている。」と説明した。彼はまた、「教育委員会や学校が連携し、より多様な選択肢を提供することが求められる」と述べる一方で、市町村としても新たな場所を提供することを考慮する必要性を訴えた。
会議では、町民の生活に密接に関わる公共交通や教育問題に対する議員の関心が高く、町の未来に繋がる重要な議論が展開された。議員たちは、住民の声を反映した政策形成を目指し、積極的に提案を行っていく姿勢を見せた。