令和2年第4回岡垣町議会臨時会が、2020年10月30日に開会した。議事は、会議録署名議員の指名や会期の決定を経て、主に二つの議案が討議された。特に、議案第85号の令和2年度岡垣町一般会計補正予算には、町内の飲食店応援のための新型コロナウイルス感染症対応として1,100万円を計上している。
岡垣町長の宮内實生氏は、今回の補正予算について議案の提案理由を述べた。「歳入歳出にそれぞれ4,238万5,000円を追加し、総額で141億6,788万9,000円となる。新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、岡垣町独自の飲食店応援補助金事業や吉木第二学童保育所の整備に必要な経費を調整するもの」と強調した。
審議の過程では、曽宮良壽議員が飲食店応援事業の影響や実行時の問題点を指摘した。彼は、「ゴー・ツー・イートの施策に対して十分な周知がされていない」と述べる一方で、具体的な手続きの案内や、予算執行に関する理解を深める必要性を訴えた。また、町内の飲食店支援の効果とともに、それに伴う問題を明確にすることが求められた。
続いて議案第86号では、岡垣町役場庁舎本館空調設備改修工事について話題となった。こちらは老朽化により行われるもので、契約金額は約1億円。この議案に対しても、なぜ特定建設業者を限った入札方式を採用したのかについて、議員からの疑問が上がり、総務課長の説明が求められた。入札に参加できなかった業者の事情などに点も質疑される中、透明性の確保が求められた。
最終的に、議案第85号と議案第86号はいずれも可決され、本臨時会は町の将来に向けて重要な一歩と認識された。これにより、岡垣町では新型コロナウイルス感染症に苦しむ地域経済への支援が強化されることとなる。議会の締結後、審議を通して得られた知見を基に、柔軟かつ迅速な行政運営が期待される。