令和4年6月6日、岡垣町議会にて中西部地域活性化についての一般質問が実施された。議会では、観光や地域振興に関する多様な施策が話し合われ、具体的な進捗と今後の方針が確認されることとなった。
まず、波津漁港内に新設される水産加工施設の進捗状況について報告され、現在、予定どおり進行していることが述べられた。城下町海老津をはじめとする地域の漁業者の所得向上を図るため、新たな水産加工業が期待されている。門司町長は、「9月の稼働に向けて、施設の整備が進められている。」と説明した。
次に、臨海荘跡地についての活用計画が問われた。臨海荘は老朽化が進み、現在は更地となっている。町としては、観光や地域活性化に寄与する事業者への貸与を検討していることが伝えられた。担当者は「地域の活性化に貢献できるよう、適切な事業者の選定を急ぐ」と話している。
さらに、遠賀宗像自転車道とリンリンクラブ岡垣の活用促進も取り上げられた。観光協会によると、現在のレンタサイクル利用者は増加傾向にある。また、サイクリングイベントが開催され、町外からの参加も増えている。この背景には、コロナ禍による屋外でのレクリエーション需要の高まりがある。観光協会と町は協力し、この施設を活かしたイベントの実施を検討していく考えを示した。
最後に、岡垣町のおいしい水を使用した酒蔵、ワイナリー、地ビール製造所への支援について確認された。日本酒の酒蔵は稼働を開始し、ワイナリーも運営されている。また、クラフトビール製造所が建設中で、町はこれらの新興業態を観光資源として位置付け、町全体を挙げて支援していく方針だ。
町長は、観光協会と連携して地域の魅力を伝え、訪れる人々を増やす努力が続けられることを約束し、この機会に岡垣町の魅力を最大限に引き出す方向性を示した。今後の発展に期待が寄せられる。