令和3年3月18日、岡垣町議会が第1回定例会を開催し、令和3年度の予算案や各種条例の改正などについて審議が行われた。
初めに、第6次総合計画の策定に関する議案が上程され、審議が行われた。この計画は、過去の第5次計画の終了を受け、町の未来像「自然と共生するしあわせ実感都市」を掲げ、令和3年度から令和12年度までの町づくりの指針を示す重要なものと位置づけられている。議員の広渡輝男氏は、町民の意見を反映した計画策定がなされ、強力な推進が期待されると述べた。
続いて、議案第4号と第5号である岡垣町議会議員の報酬改正および特別職職員の給与改正についても慎重な審議が行われ、両議案が可決された。これに関しても広渡氏が「持続可能な街づくりには必要な投資である」との見解を示し、賛成の立場を表明している。
また、健康福祉に関連した約15の議案も同時に審議され、特におかがき総合福祉保健センターの利用や管理についての条例改正が可決された。文教厚生常任委員会の三浦進委員長は、施設利用の充実を求める声を受け、これが地域包括ケアの拡充につながると期待を込めて強調した。
一般会計予算の件では、総額102億100万円、前年比6300万円の増加が見込まれており、中心的な歳出は民生費が増加している。これに対し、議員の平山正法氏は反対討論を行い、特に介護保険や医療費負担の膨張が高齢者家庭に厳しい影響を与えていると危惧し、高齢者に優しい予算編成を求めた。
最後に、議会は議案を挙手採決し、全ての議案が賛成多数で可決された。岡垣町議会は、持続可能なまちづくりと地域福祉の充実を目指し、また新町長の施策を柔軟に実行し続ける意志を示した。今後の進展が町民から注目されることになるであろう。