苅田町議会が令和2年5月28日に臨時会を開会し、重要な議案が上程されました。
本日は、特に新型コロナウイルス感染拡大による影響を受けた予算案や条例が焦点となっております。
議案の一つには、一般会計の補正予算があり、小中学校の給食費を減免する内容が含まれています。これは、保護者の負担軽減を目的としたもので、約318万4,000円の減額が見込まれています。遠田町長はこの件について、家庭の負担を軽減する意義を訴えながら提案しました。
また、国民健康保険特別会計についても関連した補正予算が上程されました。議案第42号では、歳入歳出それぞれ1億9,200万円を追加し、特別会計の総額を34億9,009万9,000円とする内容です。特に、国からの援助を踏まえた組織的な支援の必要性が議員から指摘され、松﨑課長が過去の赤字額について詳しく回答しました。過去数年間、赤字が累積している状況に対して、早急な対策が求められています。
さらに、給付金の制度についても議論が交わされました。特に、苅田町が独自に設けた事業主支援の施策に対し、各議員からの要望と意見が相次ぎました。事業継続を応援するための給付金制度は、町民からの期待も高く、申請を希望する事業所が増加しています。現在3700万円の予算が設定されていますが、実際にどれほどの事業者が利用するか不透明な状況です。議員の中には、申請手続きの煩雑さやスピード感の欠如を指摘し、今後の対応に懸念の声が高まりました。
最終的に、全ての議案は全会一致で承認され、町は新型コロナウイルスに対する対策をさらに強化していく姿勢を示しました。今後の議会でも、このような緊急対策が求められる時期が続くと考えられ、引き続き意見交換が必要です。