令和6年3月定例会が苅田町議会において開催され、議会活動や町政の現状についての報告が行われた。
議長の沖永義樹氏が開会を宣言。日程の中で、最初に会議録署名議員の指名が行われ、尾形均議員と白石学議員が指名された。
続いての議題では会期の決定が討議され、本定例会の会期は26日間に設定された。
議会活動報告では、昨年末からの活動が紹介された。
沖永議長は、能登半島地震や小倉の火災など、痛ましい災害に触れつつ、議会の活動内容を解説した。
「被災された方々にお見舞い申し上げる」と述べた。
また、議会閉会中の各委員会の活動についても報告し、積極的な取り組みを推進していることをアピールした。
遠田町長は、町政報告にて、能登半島地震の影響について謝意を表明した。 役場本庁舎及び公民館に義援金箱を設置した結果、町民や企業から寄せられた義援金が多くあったと報告した。
また、渇水の報告も行われ、脂木ダムの低水位について議論が展開された。 それに伴う節水要請が町民に向けて出されている点も触れられた。
「残念ながら依然として厳しい状況が続いている」と語った町長の言葉からは地域の課題が見え隠れした。
財政状況についても言及があり、来年度予算案が165億円を超え、前年度比で約11億円の増加を見込んでいる。
「公共施設の老朽化や社会保障の増加が阻害要因を抱えている」と説明した。
この中で、自立支援や子育て支援などが計画されており、少子高齢化への対応が優先課題とされる。また、予算特別委員会の設置も決定。6名の委員が選出され、今後の審議に向けた準備が着々と進んでいる。
町長は「地域の活性化や若者支援に力を入れる方針を持っている」と強調した。
最後に、議案上程が行われ、31件の提案がなされ、今後の審議内容が注目される。 町としての政策実行に向けた議論が期待されている。