苅田町議会の令和6年第2回定例会において、ヤングケアラー支援体制の強化が議論された。最近、ヤングケアラーという言葉が注目され、特に家庭内で高齢者や障がい者を介護する子どもたちの実態が取り上げられています。
ヤングケアラーの実態把握は、教育委員会や福祉課の間での連携が鍵になることが示されました。町長は、現行の相談窓口において、まだ相談の実績はないものの、子ども家庭センターを設置してソーシャルワーカーを配置することで対応を強化する意向を示しました。
学校内でも、児童生徒に向けたアンケート調査を活用し、早期発見を目指す取り組みを進めていますが、教職員に対する特別な意識付けや研修が不足していると指摘され、今後はその重要性が強調されました。
さらに、多様性ある社会を目指す取り組みとして、福岡県との包括連携協定に基づき、パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度が紹介されました。この制度を利用した町民はまだ少ないものの、啓発活動を通じて認知度向上に努める考えが述べられました。
最近の自然災害に関する話題では、葉山池の導水路の維持管理や土砂災害特別警戒区域の点検が求められました。町では、雨水管理総合計画を策定中であり、その中で排水能力について進捗状況を明確にする必要があるとされました。この計画は、どの地域の防災対策においても重要であるため、行政は早急に対策を講じる必要があると強調されました。本町では、今後も多様な施策を通じて、地域の安全性と住民の安心を守る努力が続けられます。