令和4年9月13日の苅田町議会では、一般質問が行われ、町の水資源や福祉政策について重要な議論が交わされた。
特に注目されたのは、井上修議員による苅田町の水資源と渇水対策に関する質問である。この質問に対し、遠田孝一町長は、油木ダムの貯水率の低下を受けて渇水対策本部を設置したことを説明。具体的な対策として、町民や企業に節水を呼びかけ、給水の減圧を行っていることを明らかにした。また、井上議員は、新たな水源開発の計画について問い合わせたが、町長は北九州市からの受水を基本として対策を進めていると強調した。
次に、パンジープラザの廃止についても議論が盛り上がった。町長は、パンジープラザが老朽化しているため、五年後の廃止を目指しており、現行の福祉サービスが継続されるよう配慮する考えを示した。この点に関して、友田敬而議員は町民からの不安の声を伝え、移転にあたっての新たなサービス提供の必要性を訴えた。町長は、事業者とのヒアリングを重ね、福祉サービスの継続を最優先とし、今後の運営方法を検討する意向を示した。改善策の一環として、商店街の活用を提案する議員も多く、さらなる意見交換が期待される。
また、JR小波瀬西工大前駅の進捗状況も取り上げられた。町長は山口ダムからの受水や周辺の安全対策についての協議が続いていることを述べ、駅整備の早期実現を目指す考えを明かした。議事では、町の福祉政策全般についても触れられ、町は障がい者や高齢者が住み良い社会を目指す方針を再確認した。
今後、これらの議題についての詳細な進展が注目される。特に、ウォーターマネジメントの重要さが再認識された中で、住民の安心安全を確保する施策の推進が求められている。町は引き続き、持続可能な福祉サービスの提供に向けた取り組みを進めていく意向を示している。