令和3年12月17日、苅田町議会が開かれ、各議案が審議された旨の報告がなされた。
議会では、コロナ禍の影響を受けた財政状況に対処するため、地方税財源の充実を求める意見書案が上程された。提案者の小山信美議員は、「新型コロナウイルスの影響で、地方財政は巨額の財源不足に直面している」と訴えた。さらに、地方創生や社会保障等に向けた財源確保の重要性を強調した。
意見書案第5号は全会一致で可決され、新たな税源の設立も求めた。さらに、遠田孝一町長が上程した令和3年度苅田町一般会計補正予算案も議題とされた。これには、子育て世帯への支援として、0歳から高校生までの子供に対し10万円の給付金を行う内容が含まれている。
また、補正予算案は他の議案と共に無事に全会一致で可決された。産業建設常任委員会及び厚生文教常任委員会からの報告も行われ、審査結果についても全て可決される結果となった。これらの議案審議により、町の経済支援に向けた態勢が整いつつあることが印象づけられた。「手話通訳者の不足地区への影響はないか」との問いに、執行部は現在のところ問題はないと回答したが、今後の課題として重く受け止められているようだ。
今定例会における審議結果は、今後の町政推進に寄与するものであろう。議長の坂本東二郎氏は、上記の内容を踏まえて、会議を無事に終えることができたと述べ、議会の閉会を宣言した。議会は午前11時13分に閉会し、各議案が円滑に進捗することが期待される。