令和3年9月1日、苅田町議会は第5回定例会を開会した。
本日は、議事日程に沿って複数の議題が取り上げられた。まず、会議録の署名議員として、井上修議員と武内幸次郎議員が指名された。続いて、会期が本日から29日間と決定され、議事日程も確認された。
議会の活動について、坂本東二郎議長は報告を行った。議長は、今期の議会活動において、タブレット導入やペーパーレス化を進めていると述べた。特に、猛暑や大雨に見舞われたこの夏、議会の活動が苦労したことも強調した。これに対し、環境への配慮を持った議会活動を維持する姿勢が示された。
次に、町長の遠田孝一氏が町政報告を行った。新型コロナウイルスの感染者が299名であることを明かし、対策として公共施設の休館やイベントの中止を実施していると述べた。地元のワクチン接種率も報告され、1回目が50.6%、2回目が39.11%とのことで、教育長をはじめとした関係者によるワクチン接種への取り組みが続いていることが語られた。
また、令和2年度の一般会計決算についても報告があり、歳入は前年度から46億4,576万円増の190億9,070万円、歳出は46億6,372万4,000円増の183億2,737万円となったことが述べられた。総じて、町の財政が黒字である姿を印象付ける内容であった。これを受けて町長は、今後の財政運営にも留意する考えを示した。
特に報告された内容には、8月11日からの大雨の被害状況も含まれていた。町長は、人的被害がなかったことを伝えたが、道路の冠水や土砂災害の警戒が必要な状況にあるとのことで、安全管理の強化が求められていることが伺えた。
議案も紹介され、22件が一括上程された。その中には、一般会計補正予算や国民健康保険特別会計の補正予算が含まれており、これらの審議についての期待が高まっている。議長は、今後の慎重な審議を呼びかけた。
最後に、決算特別委員会が設置され、委員の選任や副委員長の互選を行うことが承認された。議会は、より一層の透明性を求められる中、健全な財政運営と地域貢献を目指す姿勢が今後の課題として浮き彫りとなった。