令和3年12月13日の苅田町議会では、中心市街地活性化や駅周辺の整備事業について重要な話し合いが行われた。
友田敬而議員が提起した中心市街地活性化に関する質問では、交通商工課長の隅田衡輝氏が過去の施策と進捗状況を説明した。隅田課長は、「苅田町は中心市街地活性化のための計画を立て、商業振興策としてプレミアム商品券の発行や、コミュニティバスの運行を行っている」と述べた。特に、商店街の空き店舗を活用した新しい取り組みを検討中であると強調した。
さらに、商業振興に向けた予算についても言及された。藤原昌彰財政課長は「当初予算では商工費が6,800万円、昨年度は8,000万円の予算を組んでいた」と報告した。今年度の予算は前年より減少したが、新たな国や県からの支援も含め、さらなる施策の拡充を目指す必要があるという。
次に、苅田駅周辺整備事業に関する質問に対し、遠田孝一町長は「駅が魅力的な集客地になることで商店街にも波及効果がある」と述べ、駅の駐車場の活用法を議論した。町長は、「有料駐車場の導入も検討している」と前向きな発言をし、地域全体の活性化につなげる意向を示した。
友田議員は、駅の整備が商店街の活性化に重要であるとしつつ、空き店舗の再利用や新たなコミュニティの拠点作りに対する積極的な支援を求めた。具体的には、観光だけでなく地域全体の活性化に繋がる取り組みとして、商業だけでなく様々なサービスを提供できる場所を設ける提案を行った。
このような活発な議論を経て、今後の町の施策に多くの期待が寄せられる中、住民が求める活気のある商業空間となることを目指し、さらなる努力が続けられることが期待される。